音楽トップ 特集 インタビュー ライブレポート CD紹介 イベントガイド

音楽トップ > 音楽コラム > フリーライター 吉本秀純のコラム

フリーライター 吉本秀純のコラム

フリーライター 吉本秀純のコラム
今月のテーマ
「ドキッ!男だらけのセッション大会」

と書くとなにやらHGみたいですが、夏もそろそろ終盤戦ということで、今年の夏の前半にプレイ頻度が高かった5枚の新譜をシンプルに並べてみました。すると通底していたのは、音のタイプは違えど“男らしさ”や“男くささ”。夏休みなのにワキ目も振らずに毎日学校のプールに通い、ひたすら自己タイムの更新に命をかける中学生のような…、そんなストイックな姿勢に通じる美学に貫かれた5枚であります。
『NIGHT PEOPLE』
『NIGHT PEOPLE』
/LITTLE CREATURES
(CHORDIARY)
深夜のカフェで永久に鳴り続けていて欲しい

再び4年周期で集った才人トリオの新作は、プロトゥールスを使い倒した前作から一転し、アナログ8chレコーダーでの一発録音。シンプルな切り口に回帰して、最近流行のサーフ系にも通じるアコースティックな…と言いたいところだが、よく聞くと鈴木正人が鍵盤に徹してベースレスになっていたり、聞きあたりはソフトなのにやたら展開の多い曲調だったりと、一筋縄でいかない。90年代をクリアして00年代に進んだ人達のジャズロック。
>>詳細へ
『IN THE STUDIO』
『IN THE STUDIO』
/KODAMA AND THE DUB STATION BAND
(DELPHONIC)
オーガスタス・パブロを知らずとも戦慄もの

コアなファン向けの未発表音源では済まされない。名作の誉れ高いミュート・ビートの傑作群を差し置いてもまずコレを、と言いたくなる凄まじさ! 1999年11月に、一夜限りのライブのために、こだまが若きリズム・セクションを従えて結成したバンドが小さなリハーサル・スタジオで繰り広げた、奇跡の記録。この異様なまでの緊迫感の中で奏でられるギラつきまくったグルーヴ、虚空を切り裂くようなペットの音…。脳の髄まで痺れます。
>>詳細へ
『BLUE FLAME DUB VOL.4』
『BLUE FLAME DUB VOL.4』
/V.A.
(SF RECORDINGS)
関西の地下音楽水脈に、常にこのDUBあり!

浪速のDUBマスターことHAVによる国産DUBの指針と呼ぶべき名ショーケースの第4弾は、進化&深化を続けるシーンの最前線を伝える素晴らしき内容。Masayo Queenのソウル度120%な歌声をフィーチャーしたSOUL FIREを筆頭に、ルーツ〜On-Uの精神を継承する常連組、フィッシュマンズ世代のメロウな若手、アイリッシュ×アフロなフランスの3人組まで。ダンスホール隆盛、ニューウェイヴ再評価…すべてに通ずるDUBの多様性を炙り出す。
>>詳細へ
『蕊(ずい)』
『蕊(ずい)』
/ZUINOSIN
(デフラグメント)
スリップノットやZAZEN BOYS好きこそ是非に

初期ボアダムスを思わせるとはすでに各所で言われているが、アヴァンギャルドを通り越してファンキーとすら感じさせるスピード感、変拍子キメまくりなのにハードロックやメタルに通じる痛快感を合わせ持ったサウンドは、初期ボア以外に類似例が思いつかない。

神戸のスカム界隈から登場し、ブレイクコア系の音と人力で対峙するうちに、関西NO WAVEのパンドラの匣を再びこじ開けてしまった怪物トリオの衝撃デビュー作。ポップです。
>>詳細へ
『CYNODONTIA』
『CYNODONTIA』
/NUDE JAZZ
(MARY JOY ESP DIVISION)
DJ KRUSH×近藤等則を超えた、驚愕の大一番

インドープサイキックスなどでもブレイクビーツの極北と言える音を追求してきたDJ KENSEIと世界的なオルガン奏者として知られるKANKAWAによる、クラブ・カルチャー登場以降のジャズの可能性を再び世に問う豪腕ユニットの初音源集。

サン・ラばりのブッ飛んだシンセ使いで容赦なく既成のジャズ枠をハミ出すKANKAWAに、KENSEIは長いDJキャリアの中で培ってきたクラシックスの断片を縦横無尽に繰り出しながら応戦。2005年宇宙のJAZZ。
>>詳細へ